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中国不動産紀行

vol.11 新年 好!/2006年2月掲載

中国の正月は、1月29日である。日本では、いわゆる暦の上での旧正月、中国では『春節』と言う。今年は、禁止されていた爆竹・花火類でのお祝いも13年振りに解禁され、独特の爆竹音が各地に戻ってきていたようだ。ただ、当局が懸念しているのは、『鳥インフルエンザの流行』すなわちウイルスの拡散であり、この春節の前後の約1ヶ月間には、都市部と農村部との民族大移動(日本で言うUターン)が20億人が予想されている上、正月料理として鳥料理もたくさん食卓に並ぶため、神経を尖らせている。

一方、中国国家統計局が1月25日に発表した中国の05年の国内総生産(GDP)の実質成長率は9.9%で、なんと4年連続で9%以上の高い伸びであり、筆者としても約2年7回の渡中で実感・納得できた、いやそれ以上のケタ外れな数値である。ちなみに日本円にして273兆4,815億円、我が日本は533兆9,000億円(04年度)ちょうど半分の規模になっており、フランスを抜いて世界第5位になった見込み。日本が少子化傾向であり、2007年の団塊の世代の退職問題等を鑑みると、中国に抜かれるのはそう遠くない将来であろう。

最後に筆者の今年の渡中は、上半期だけで2度予定しています。3月には、初めて重慶(昨年のサッカーアジアカップで反日感情が爆発した?市民の多い政府中央直轄都市)を訪ねて、重慶のマンション事情、また21世紀の中国最大の国家プロジェクト『三峡ダム』に関する事項をレポートさせていただくつもりです。そして5月には、秦の始皇帝の墓稜がある西安にも行きたく思っております。(あくまでも予定!) それでは本年も、この中国の不動産事情・世相を綴ったコラムをよろしくお願い致します。

※好評をいただきました「悠久の、あっチャイナ!」は、vol.23をもって終了させて頂きました。

中国の話題は引き続き「WINGSチャネル」(ブログ)にて掲載しております。こちらのコーナーもどうぞヨロシクお願い致します。

vol.11

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